デッドニング番外編 ・ 太鼓の達人 「 タタコン 」 の消音 (^^ゞ
 
 ▼ デッドニング番外編 : たまにはクルマの話題からちょっと離れて・・・
 
 
 
 これは、プレステ2のゲーム 「 太鼓の達人 」 で使う 「 タタコン 」 と呼ばれるコントローラーです。
 画面の指示に合わせて太鼓を叩くって言う、あのゲーム用のコントローラーですよね。
 
 これ、家の中で使った事がある人ならば、もうご存じだと思いますが、音が響いて結構うるさく、
 コントローラーとゆーより、充分に本物の太鼓として機能していると思わせるほどです(笑)
 
 だから、買ってきたその日は使ったとしても、騒音で近所迷惑になるんじゃないかと頭をよぎり、
 我が家ではそのままお蔵入りしてしまいそうなアイテムなのです。(^^;; ヒヤアセ
 
 これを使ってゲームすると楽しいんだけどねぇ、、、
 だけど、ただでさえクルマの音がうるさいのに(苦笑)、これ以上うるさいモノは控えたいワケで、、、
  
 でも、折角買ったモノだから、なんとかして音をやわらげて使えないだろうか?  うーん、、、
 
 
 そこで思い付いたのが 「 デッドニング 」 です。
 
 オーディオの音質向上のために行なうデッドニングですが、その効果のひとつとして、
 まず 「 消音 」 があります。クルマの場合で言えば、路面からの走行音や雑音を消して、
 カーオーディオの音を良くするワケですよね。
 この消音効果を上手く利用できないか? と思ったワケです。
 
 
 デッドニング材は、防音材・消音材・制振材などがメインですからね。
 これらを使ってタタコンを響きにくくしてやろうと言うのが今回のテーマです! (^^ゞ

  ※ なお、今回も エーモン工業製 のデッドニング材を使って処理してみました。
 
 
 
 ▼ タタコンの構造 ( 断面図 )
 
   (1) ・・・ 太鼓の表皮部分( 白いゴム )
 
 (2) ・・・ 打撃を感知するセンサー
 
 (3) ・・・ センサーの土台 ( オレンジ色の樹脂 )
 
 (4) ・・・ 内部骨格部分 ( 白い樹脂 )
 
 (5) ・・・ 太鼓の土台パーツ ( オレンジ色の樹脂 )
 
  だいたいこんな感じの構造です。(^^ゞ
  上の図の(6)と(7)の部分が空洞になっているせいか、けっこう音が響きやすく、
  また、ある程度は太鼓を叩いている感触と言いますか、弾力性を生みだしているようです。
 
  デッドニング・ポイントとしては、(3)、(4)、(5) のパーツに行ないます。
  
  これら、(3)、(4)、(5) のパーツが振動しにくくなれば、音も響きにくくなると思われます。
 
 
 
 ▼ デッドニング作業
 タタコンを分解して行く中で、1番やっかいなのが、
 上の図で言うところの(1)の表皮の脱着。
 
 右の写真のように、穴にゴムをはめ込んでいる状態です。
 
 
 ニッパーなどで少しだけ切って、ゴムの出っ張りを外して行きます。
 
 ※ 壊しているようですね (笑)
   この部分は、デッドニング処理後、プライヤーで直してやれば
   またゴムが止まるようになるので、大丈夫です。(^^ゞ
 上の図の(3)の部分を裏側から見たところ。
 
 このパーツの表面に叩く動作に反応するセンサーがあります。
 つまり、直接打撃の振動を受ける部分とも言えます。
 
 この部分は特に重点的に処理します。
 右の写真のように、紙を押し当てて、それを切り抜き、
 型紙を作ります。
 エーモンのデッドニングキットに入っているベージュ色の制振シートを
 型紙に合わせて切ったところ。
 切った制振シートを貼り付けます。
 
 この制振シートはトタン屋根の防音にも使われるほどのスグレモノなので
 打撃音を上手く消してくれるとイイですよね
 更にその上から、銀色の制振シートを貼ります。
 
 これを貼ると、グッと重たくなりますね〜 (笑)
 右の写真は、上の図で言うと(4)のパーツです。
 
 (3)のパーツとの接触面にゴムシートを細く切って貼ってやりました。
 
 こうする事によって、打撃の振動の伝わりが抑制されるのと、
 下から底上げされるので、(1)の表皮と(2)のセンサーが密着し、
 タタコン自体の感度をUPさせる効果が期待できます。(^^ゞ
 これは(4)のパーツの裏面。
 
 ここにも制振シートを貼って、音が響くのを抑制させます。
 最初に切って曲がった表皮の止め部分を、プライヤーなどを使って
 曲りを直して形を整えてやります。
 穴にゴムの出っ張りを通し、プライヤーで引っ張りこめば元通り♪
 上の図の(5)の部分。
 
 ここにも制振シートを貼ってやりました。
 
 
 
 これであとは、組み立ててネジを締めればOKです (^-^)v
 
 ▼ まとめ
 
 さて、組み立てて実際に叩いてみる事にしましょう。(^-^)v
 
 まず、そのまま叩いた感触は、、、、「 固い・・・(^^ゞ 」
 なんか、メチャ固いモノを叩いているような感触ですね(笑)
 制振シートで固められて、今までのような弾力感は無くなって音も鈍くなり、
 太鼓のような音が響く感じは無くなりましたね。
 
 それと、思わく通りに感度がUPしています。
 軽く叩いてもかなり反応するようになりました。
 
 この軽く叩いてもOKって事には非常に意味があり、
 
   「 軽く叩く 」  →  「 音が小さくなる 」
 
 と言う効果も加わります。
 つまり、タタコン自体もデッドニングで響きにくく、軽く叩けるようになった事の相乗効果で 
 以前よりも静かに遊べるようになったと言えるでしょう。
 
 
 しかし・・・・ (;^_^A アセアセ
 
 ついついゲームに熱中し、エキサイトしてくると思いっ切り勢い良く叩いちゃうワケで、、、(^^ゞ
 パワーを入れて叩けば、やっぱり静かってワケには行きませんねぇ、、、
 まあ、ゲームの本質とゆーか、エキサイトするのは当たり前の事ですし、
 そうじゃないと楽しくないワケっすよね、、、、うーん (^^;; ヒヤアセ
 
 ・・・・そこで!!
 
 
 
 もう、こりゃ太鼓って言うよりも、電子ドラムって感じだな(笑)
 
 エーモンのデッドニング材の吸音シートを表面に貼ってみました。(;^_^A アセアセ
 多少感度が鈍りますが、これはかなり消音できますね〜(笑)
 材質的にはスポンジなので、耐久性が気になるところですが、使いながら様子見って事で。(^^ゞ
  
 ある意味、ここまでの工程は何だったのかと思えるほど、思い切った貼り方ですよね (自爆)
 まあ実際は、内側にデッドニングして固めたおかげで、感度の鈍さを最小限に抑えていると思うので
 内部のデッドニングは決して無駄ではないと思います。(^^ゞポリポリ
 
 これに更に欲を言うとすると、衝撃吸収ゴムシートを買ってきて、その上に置いてやれば、
 床にも響かなくなって効果増大かも知れません。(^^ゞ
 
 とりあえずこれで、当初の目的はほぼ達成されました。
 見た目はかなり違和感を感じますが・・・・・(笑)
 ウチの子供は気に入っているようなので、結果オーライですね。(^-^)v
 
 
 ※ ただし、基本的には太鼓を叩くと言う行為である以上、完全な消音はあり得ないワケですし、
   家や部屋の構造などによっては何をやっても音が響きやすかったりする場合もあるでしょう。
   最終的には、叩く人の ” ちから加減 ” が、もっとも大事である事は言うまでもありません。
   ” 太鼓のデッドニング ” は、あくまで消音するための補助的なモノと割り切って考えて、
   叩く時には音量に充分気を付けて、ご近所に迷惑にならない程度に叩いて楽しむのが
   良いでしょうね。(^^ゞポリポリ